上手な人のコマンド入力をパクろう!

上手な人のコマンド入力をパクる方法

屈中P>中K>弱竜巻斬空脚を出そうとして最後が小Kになることがあって。ウマい人のキーディスプレイを見て勉強します。

目次

 

結論

プラチナのiさんの場合

中Kを押す前にレバー前入れで立つ。小Kは2連打で離しと押しの両方で確度を高める。ビタ狙いで出ないコンボより連打でもいいから出るコンボ。

スーパーダイヤモンドのNさんの場合

中Kはほぼビタ。そこから最速でレバー90度きっちり回す。小Kはビタよりやや先行入力寄りだが連打はしない。離し入力が保険かも。体が覚えたコンボ。

グランドマスターのgさんの場合

中Kはほぼビタ。小Kもほぼビタ。でもレバーはボタンからボタンの間に180度回す

使われ方まとめ

そもそも上級者はこのコンボ使ってなかったスパダイのNさんは100ラウンド50試合リプレイみて2回しかやってなかった。屈中P始動は、屈中P>中K>羅漢>K派生>強百鬼襲>P派生を必ず使う。確定反撃も状況確認もヒット確認も全てで。

意外にグラマスのgさんは竜巻する。それでも100ラウンドで5回。しかし状況は限定で屈中Pが当たるか当たらないか出してみるまで分からない時だけ。置きとか前歩きとかジャンプ攻撃から遅らせとかの屈中Pの後。

プラチナのiさんは2ラウンドに1回ぐらい竜巻している。サブ武器。屈中P始動の7割ぐらいは中K>羅漢>K派生している。

ちなみにシルバーの私、竜巻コンボ100%。まさに竹刀。

上級者が弱竜巻するときとは

確定反撃中Kの後や、確定反撃小Pの後に。運びつつダメージを伸ばす。画面端で大Pクラカンして弱竜巻で拾うのカッコいい。

つまりどうするか(個人の感想です)

第1段階

まずはとにかく出すだけのコンボをやめて竜巻コンボを武器として使えるようになろう。屈中P>中Kと押して両方当たったら弱竜巻を出す。レバー入力が汚くてもいいしボタン連打でも構わない。とにかく中中ヒットしたら竜巻。レバーだけ入れるのはいいけど、中中ガードされたら竜巻は出さない

第2段階

次にやることは2つ。1つ目、ヒット確認する段階をひとつ前段階に移行する。屈中Pが当たったら中Kを押す。行動の変化が早くなり、読みあいを速く回せる。

2つ目、中K>羅漢>K派生のコンボを新たに覚える。屈中P>中Kも単独中Kも、すべて羅漢>K派生する意識。K派生からは弱竜巻>強竜巻(入れ替えコンボ)・強百鬼襲>P派生の2つに分岐して状況に合わせて使う。最終的に竜巻コンボを一度捨てる

第3段階

そしてまた竜巻に戻ってくる。差し返し中Kから、確定反撃小Pから、前ステを小Pで止めて、画面端で大Pクラカンしたら、入れ替えずにCAコンボを出す、などなど。

第4段階以降

たぶんこの辺りまで来て「基礎だね」というレベル。ひとつひとつのステップで莫大な練習が必要になる。山は高い。

 

考察と練習方法

まずは連打とレバーぐるぐるで出す

とにかく連続ヒットしてコンボになるように出す。黄色いヒットエフェクトの発生タイミングをよく見ておく。

屈中Pから中Kがぎりぎりコンボにならないタイミングを探す

屈中P>中Kのヒットエフェクトが2回出るタイミングを覚える。2回目のヒットエフェクトの「5フレーム前(0.083秒前)」が中Kを押すぎりぎりのタイミング。そこで1度だけ中Kを押し、コンボ練習をする。先行入力が4~5Fしかないので連打してもあんまり意味がない(1秒間に12回~15回連打すれば別)。

弱竜巻はヒットエフェクトの11フレーム前がぎりぎり。

レバーとボタンの入力を最小限にし、先行入力をできるだけ使わない

タイミングを理解したら、屈中P>中K>小Kの3つのボタンを押す時間全体にレバー入力を撒布しない意識。レバー入力は中K>小Kの間のみで行う。レバー入力しながら小Kを押したり中Kを押す前からレバー入力した方がコマンド成立の確度はあがるが、「いつかミスする確率」は高まっていく。先行入力が後続の先行入力の時間を前借りしてしまうからだ。

並行して、ヒット確認してもタイミングを守る意識

屈中P>中Kが両方当たった時だけ弱竜巻、屈中Pが当たった時だけ中K。ヒット確認していても、初めからコンボができると分かっていても、同じタイミングで押す意識。気持ちよくなって連打したり、ッターン!入力をしない。

ッターン - Google 検索

屈中P>中Kが手になじむと、羅漢>K派生も出せるようになる

入れ替えるか百鬼Pで運ぶかを考えながら戦えるのは中級者のよろこびだと思う。そのステージを目指して日々の練習をする。

 

他のプレーヤのコマンド入力を見る方法

以下、どうやって調べたの?という人向け。

リプレイを見てデータを集める

リプレイを見るには?

リプレイはCFNで誰でも見ることができます。探したいコマンド入力をしているリプレイが出てくるまで見まくりましょう。個人のクセが重要なので、Fighter's IDで検索するのがいいと思います。

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リプレイが始まったらOptionボタンを押してリプレイ設定を行います。

  • キーディスプレイ 表示する
  • アタックデータ 表示する

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キーディスプレイを表示することで、レバーやボタンを入力した瞬間のフレームが分かります。(残念ながら離した瞬間は分かりません。これ改善してほしいな)

アタックデータを表示することで、硬直の長さを数値と赤いバーの長さで分かるようになります。赤いバーが空の時は、動いているように見えてもすべて演出なのでプレイヤーの操作で割り込める状態になっています。

 

リプレイ中はボタンで再生位置を操作できます。(PC版調べ。PS4は違うかも)

  • 中P 一時停止(一時停止を解除)
  • 大P 一時停止中にコマ送り
  • KKK 前のシーンへ戻す(カウントが5秒戻る)
  • 大P 通常再生中に再生速度を速くする(8倍速まで)
  • PPP 通常再生中に再生速度を遅くする
  • 小P 一時停止を解除および再生速度を等倍に戻す
リプレイを見てメモする

リプレイ中に調べたいコンボを発見したら、コンボ直前の技(またはジャンプ)を出す瞬間にコマ送りで調節します。

コンボ直前のジャンプ中Kを押した瞬間の図。

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8回コマ送りしたらガードエフェクトがでました。ガイル側のフレームバーが空っぽから赤になり、25(-10)と表示されます。あと25コマはガイルは動けませんが、豪鬼はその10コマ前から動けるという表示です。

また、この瞬間に豪鬼はレバーを後ろ斜め下に入れています。

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続けて12回コマ送りするとガードエフェクトの光が消えて豪鬼が落下を再開しました。これがガードストップ(ヒットストップ)です。ガイルのフレームバーが短くなって13(-10)となっています。

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4コマ進めると豪鬼が着地しました。

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さらに1コマすすめると豪鬼のフレームバーが3(+5)になりました。ガイルは8(-5)です。ということは3コマ進めたいですね。

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3コマ進めるとこうなります。豪鬼のフレームバーが0(0)になりましたが、ガイルのフレームバーは5(-5)になっています。豪鬼はガイルに背中を向けていますが演出に過ぎず、このフレーム内にボタンを押せば次のフレームから行動を開始します。着地する瞬間の1フレームと着地後の3フレームの合計4フレームがジャンプ攻撃後の着地のスキということになります。

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10コマすすめると豪鬼が中Pを押しています。発生6フレームなので6コマすすめてみましょう。

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6コマ進めました。ガイルのグラップディフェンスの空振りにヒット。

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12コマ進めるとヒットエフェクトの光が消失します。

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13コマ進めたところで中Kを押しています。

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引き続きコマ送りしながらボタンとレバーの入力タイミングをメモしていきます。大変そうですが、中Pで一時停止して大Pでコマ送り・KKKで5秒もどす、辺りを使えば数えること自体は簡単です。

メモをまとめるとこんな感じに。

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集計しやすいように列を追加して、コンボの始動技の屈中Pを押したタイミングが基準点になるように調整します。

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あとはリプレイをいっぱい見てメモするだけ。地味な作業です。メモしたのは以下の3名12パターン。

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データを整理して図示する(プラチナのiさんの場合)5パターンメモ

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左端が屈中Pを押したタイミング。1マスが1フレで横向きに時間が進みます。

ヒット確認したタイミングでレバーを前に入れ、先行入力を最大まで使って中Kを押します。中Kのゆらぎは0F~4F。並行して63214と赤鴉豪掌破コマンドを入れながら小Kを2連打。小K1回目の離し入力と2回目の押し入力のどちらかで竜巻斬空脚を成立させているようです。

中Kを中足に化けさせない前レバー入れと、確実に竜巻を成立させる2連打が特徴。

データを整理して図示する(スーパーダイヤモンドのNさんの場合)2パターンメモ

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左端が屈中Pを押したタイミング。1マスが1フレで横向きに時間が進みます。

中Kを押すまではレバーを入れません。中Kの3F・4F後に下・後ろ斜め下・後ろと入力。レバー入力から2F・4F空けて小Kの入力。先行入力はほぼなし。ビタ入力を狙った無駄のない洗練された操作。精度高い。

パターン1で16F目に入っているレバーは相手の通常技(その後カウンターヒットで潰す)を見て一瞬立ちガードに入れたもの。その後の中Kの入力が少し早まっている。

データを整理して図示する(グランドマスターのgさんの場合)5パターンメモ

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左端が屈中Pを押したタイミング。1マスが1フレで横向きに時間が進みます。

中Kを押すまではレバーを入れません。中Kの1F~3F後に前・前斜め下・下・後ろ斜め下・後ろと入力。レバー入力から2F~5F空けて小Kの入力。むしろ赤鴉豪掌破コマンドを積極的に使う。先行入力はほぼなし。パターン4と5の9F・11Fのレバー入力は下段ガードの解放時のもので入力はなし。

下図のように中Kを1F先行入力が平均。

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分析する

赤鴉豪掌破コマンド(180度回す)か竜巻斬空脚コマンド(90度回す)か

竜巻斬空脚のレバーとボタンの入力が、プラチナ~スパダイ~グラマスの順に赤鴉豪掌破(約30F)>竜巻斬空脚(約10F)>赤鴉豪掌破(約12F)と変化したのは興味深い。私は中Kが中足に化けてコンボが途切れることが多いのですが、なるほどボタンとボタンの間だけレバーを触るようにすれば解決。90度でも180度でも化ける心配なし。ボタン>レバー>ボタン>レバー……が真実。

 

実は屈中Pの前の入力に実戦的なネタが豊富にあった。ここまで読んでくれた奇特な読者の皆様だけにお伝えしよう。ただし基礎。中級者なら全員知っているはず。

V豪昇竜拳>微下がり>遅らせ屈中P

グラップディフェンスを空振りさせるムーブ。最速屈中Pだとグラップディフェンスに吸い込まれる。ガード濃厚めくりジャンプ中K>遅らせ屈中Pも同様に微下がりした時の間合いに着地するように出している。屈中Pがガードされたとしても「グラップディフェンスしてない確認」は次回の接触で別の択をする根拠になる。

ガード後有利フレームから前歩き屈中P

有利フレームから投げに行く前歩きを見せ、屈中Pがヒット。ちょっと歩くこと自体に意味はないけど、相手の気持ちを考えれば「なんかしてくる?!」と思わせることはとても重要。損失回避を優先するプロスペクト理論の実践。深い。

プロスペクト理論 - Wikipedia

質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

  1. 相手のダメージ100が無条件で手に入る。
  2. 50%or50%の択をかけ、成功すればコンボ200ダメージが手に入るが、択を読まれれば何も手に入らない。

質問2:あなたは白ゲージが200貯まっている。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

  1. 無条件で白ゲージが200の半分の100回復し、残り100となる。
  2. 50%or50%の択をかけられており、回避すれば白ゲージが全快するが、読まれれば白ゲージ200がすべてダメージとして確定する。

 

なるほど格ゲーは宇宙。トレモしよ。