ストーム久保さん、RedBullKUMITE LCQ優勝おめでとう!
の瞬間をライブで見ることを棒に振って参加したOBTトーナメント。
結論、いまいち。しかし無限の可能性を感じた。
2019年12月21日18時から開催されたストリートファイターVチャンピオンエディションのトーナメント機能オープンβテストに参加しました。336人がエントリーしました。
とりあえず映像を見せろって人は↓をどうぞ。概要欄にタイムスタンプがあります。
【目次】
トーナメントの仕組みと参加の仕方
トーナメントはPS4/PCでストVを遊んでいるだけでは参加できません。トーナメント公式サイトから「参加申込」を行い、開催日時になったらゲーム内の「トーナメントでチェックインして大会参加」をする2段階となっています。公式サイトをブックマークしておきましょう。
トーナメント公式サイト CAPCOM:CAPCOM-TOURNAMENT
- トーナメントサイトで申し込み(PS4/Steamアカウント・discordアカウントが必要)
- 指定日時にストリートファイターVをプレイ
- ゲーム内のCFNメニュー"トーナメント"でエントリー済みの大会にチェックインする
- discordの情報を見ながら大会に参加
トーナメント公式サイトで参加申込をするには
PS4/Steamのアカウントが必要です。シャドルー研究所と同じ方法でログインします。ウインドウの右に上にあるLoginをクリックします。
ログインに成功すると、LoginボタンがUserMenuになります。
discordを導入しよう
大会中は運営者からの情報をdiscordで受け取ります。PCかスマホに導入しておきましょう。
discordを使うだけならメールアドレスは不要です。ですが、メールアドレスを登録して認証を行うことで得られるタグ(4桁の数字)が参加申込みのときに必要になります。discord登録時のユーザーネームとタグを忘れないようにしましょう。
参加者が当日に行うことと運営の様子
大会開始時刻の10分前までに、チェックインとdiscordの準備をします。
チェックインとは
簡単に言うと、以下の画面を表示しておくことです。
まず、ストリートファイターVのCFNメニューに入り、
トーナメントに入ります。
開催予定・開催終了したトーナメントが表示されます。
ここで自分が参加申込したトーナメントを選んで○ボタンを押します。すると、チェックインとなり、プール参加者の一覧が表示されます。
自分が参加申込したトーナメントの名前は、公式サイトで確認できます。
公式サイトのUserMenuをクリックします。
エントリー済みの大会を表示できます。自分のプールを確認しよう。
discordのテキストチャンネルを把握しよう
discordは大会ごとにテキストチャンネルが用意されます。大会運営のtwitterを確認して、discordのチャンネルとテキストチャンネルを調べておきましょう。
【トーナメント機能オープンβテスト】
— ストリートファイターコミュニティ(公式) (@SF_Community) 2019年12月21日
いよいよ本日18時から開催!
エントリー済みの方は開催10分前までにはゲーム内「CFN」の今回開催用トーナメントを選択し「チェックイン」を済ませてください。https://t.co/qVxSLPPyGH
進行はDiscord内『https://t.co/AJULmMhYZO』をご覧ください。#SFVCE
チェックインしたら、画面をそのままにして待ちましょう。
参戦と観戦
大会時刻になると、自動的にトーナメントに振り分けされます。
対戦相手が明示され、対戦が始まります。
勝て!負けちゃうかも!楽しめ!格ゲーさいこう!
対戦が終わると試合結果が送信されますが、結果が表示されるのは次の段階の試合が始まるときです。
試合開始と試合開始の間隔は20分となっていました。この時刻は「遅れることはあっても早まることはない」スケジュールとなっています。
その間は、他のモード(ランクマッチやトレーニングモード)をプレイすることができます。ただし、トーナメントの試合開始に遅れると不戦敗となります。
各試合にどのぐらい遅れると不戦敗となるのか明示されていませんが、運営のdiscordによると、大会チェックインの猶予は5分あります。
今回の大会は20分ごとに試合が行われました。
- 18時00分 プール1回戦
- 18時20分 プール2回戦
- 18時40分 プール3回戦
- 19時00分 プール決勝トーナメント 準々決勝
- 19時20分 プール決勝トーナメント 準決勝
- 19時40分 プール決勝トーナメント 決勝
- 20時30分 決勝トーナメント 準々決勝
- 20時50分 決勝トーナメント 準決勝
- 21時10分 決勝トーナメント 決勝
終了したトーナメントのリプレイもできるので、対戦相手を直前に研究することもできます。ただし、リプレイはトーナメントに反映済みの「ひとつ前の試合」までしか見ることが出来ません。
リプレイを見る方法(参加者一覧から見る)
トーナメントを表示中にメニューを開きます。
参加者の一覧が表示されます。試合を見たい人を選びましょう。
試合を確認する、を選びます。
選んだ人が参加しているトーナメント表が表示されます。
表示したい試合に合わせて○ボタンを押すとリプレイを見ることができます。
こちらはDQ(不戦敗)の例。
リプレイは通常のリプレイ再生と同じです。ただし、2先・3先の内容を続けてリプレイすることができます。(途中で続行確認をはさみます)
プール・プール決勝が終わるとそれぞれのプールの優勝者のみが、運営の手続きによって自動的に決勝トーナメントにエントリーとなります。優勝者は改めて「決勝トーナメントにチェックイン」する必要があります。開始時刻は運営よりdiscordを通じて知らされます。
よかったこと
本格的なトーナメントシステム!スケーラビリティに期待大!
なんと言ってもコレ。シングルエリミネーション・ダブルエリミネーション。2先・3先。3on3のチームバトル・シングル。プール・決勝。まじですごい。人数制限とか割となさそう。
地味にデカイのが「地域別」の設定。
募集512人(エントリーしたのは336人)が3時間30分かけて優勝者を決める大会が行われました。参加した側としては特にトラブルはありませんでした。
「3時間も!かかるの!」
と思うのはちょっと早計です。よく考えてください。あと20分追加すれば1024人が、さらに200分追加すれば104万人が参加できます。7時間の巨大トーナメントを開催すれば、ストVにあるすべてのFIDを使い切る大会となります。
「100万人参加の巨大トーナメント!開催!」
も夢ではありません。これはすごい。すごすぎる。しかも、参加申込はインターネットで行います。
「PS4とPS5とPS6のゲームでも大会が開ける?!」
という潜在力を秘めているのです。
完全に記録されるゲームプレイ
いままで通りですが、大会の仔細をプレイ内容からトーナメント推移まですべて記録することの意味は大きいです。それはsmash.ggやchallongeと大会配信サイトの素晴らしさと同じぐらいです。
そして、プレイ記録から新たな楽しみが生まれます。再現できるということは分析もできます。「すごい戦い」の何がすごいのか、ゆっくりじっくりたっぷりと解析し解説し楽しむことができるようになります。
わるかったこと
観戦者として、ぜんぜん楽しくない
とにかく地味。決勝戦で戦う2人以外は、かなり長時間を「結果を待つ」時間に費やします。むしろ「負けたらすぐPS4の電源を切る」こともありえます。ずっと対戦していて決勝戦にでた人物ですら、「次の試合を待つだけ」の時間が長いです。
トナメベータテスト感想
— みしえ/mishie-oishi2 (@mishieoishi1) 2019年12月21日
・待ち時間どうにかならない?一応待たずにトレモとかいけるけども
・ステージ選べないよね?毎回ランダムで勝手に決まってるのこれ
・試合終わったら15秒くらい止まるのやめて、バグったかと思うから
これさー
— みしえ/mishie-oishi2 (@mishieoishi1) 2019年12月21日
流石に言うけどさー
アホなの? pic.twitter.com/w8SRr8YHz6
参加者としては楽しいのですが、それは私が1回戦で負けたからかもしれません。待ち時間のおかげで勝負の高揚と焦燥はすっかり冷めてしまいます。あるいは冷静に戦略を練ろうにも「ただトーナメント表に載った名前だけ」では何も出来ません。いままさに終わったライバルの対戦内容を見ることも出来ません。
はっきり言えることは、冒頭のYoutubeの動画(3時間以上)を「早送りもスキップもせずに全部見る」のは苦痛だということです。みずからリプレイを見に行っていた私ですら、何の高揚もありませんでした。3時間ずっと、ただひたすら待ち、対戦相手を充てがわれます。負けたら終わり。ランクマッチと何が違うのでしょう?私の目の前にトーナメント表は存在しましたが、大会に参加した気分にはなりませんでした。要望は後に述べます。
対戦リプレイの価値が急激に下がった瞬間に観戦可能になる
おそるべき仕様です。トーナメント表が20分に1回更新されるたびに、誰が勝って誰が負けたかが明らかになります。それはいい。勝負だから。しかし、観戦リプレイができるようになるのが「勝敗が明らかになった直後」というのはオンライン興行として致命的です。
格ゲー好きなら、誰しも伝説のバトルをひとつは持っているはずです。Let's go Justinでもsakoスペシャルでも画面端ぃ!でもいい。それは伝説として心にずっと刻まれています。何度見返しても思い出しても感動は曇りません。ライブであるかどうかなど些細なことです。「その時」の価値が大事なのです。
しかし、だ。このトーナメントのシステムは、リアルタイムで対戦内容を見ることが出来ません。まぁそれはいい。10分遅れでも1時間遅れでもいい。だからといって「優勝!○○さん!おめでとう!」がいきなり表示されて、そのあとにリプレイを観戦するほど興ざめするものはありません。
初戦から決勝までのトーナメント表の変化と戦いの内容を追いかけるライブが大会の醍醐味なのに、ただ対戦相手紹介マシンとして機能しているだけです。
両プレイヤーの詳細を表示する、のがっかり感
まずはこの画像を見てほしい。トーナメント表のメニューから「両プレイヤーの詳細を表示する」を選んだあとの画面です。
これはあまりにもひどい。名前とLPは大事です。それは分かる。だがそれ以外に何もありません。もちろんファイタープロフィールを見ることはできます。だがそれがどうした。それは「プレイヤーの詳細」であって「両プレイヤーの詳細」ではありません。
相撲や将棋であれば「過去の対戦成績」は必須です。なければないで「初顔合わせ」だからアツいのです。あるいはランクマッチのキャラクター別の勝率でもいいです。そういう「対戦したらどうなるんだろう?」と思わせる情報を出すのが大事なのです。もちろん、大量の過去データから一瞬で取り出すのは不可能です。だからこそ「事前にエントリー」する価値があります。対戦相手の情報を用意する時間があります。
この画面にあるのは「無」です。あまりにもひどいので後述することもできず書いてしまった。
プールと決勝トーナメントにはさまる謎の30分
長すぎる。3秒でいい。百歩譲って3分です。そして「プール優勝者は決勝トーナメントに改めてチェックインしてください」の煩雑さは常軌を逸します。
今回は大会をすぐ探せますが、開催予定や終了結果がある中から大会を探して再チェックインする手間を「優勝したものだけが行う」のはあまりにもひどい。
もちろん大会表示を「おすすめ順」にしておけばエントリー済みの大会は先頭に表示されますから探す手間は殆どありません。これはよい機能です。ただ「30分後に探しにくる」のはどう考えても手間です。
こうしてほしい
みんなでライブ映像を同時に見たい
これはガチ。ニコニコ動画のようなコメントで同期をとる手法でも構いません。みんなで観るものを用意してほしい。
公式サイトのブラケットには「配信サイトへのリンク」が載ることがあるらしい。
これは是非やってほしい。というかやってくれないと「ただ待つだけ」の時間が長すぎます。リプレイで観戦するのも果てしなく興ざめなのはすでに述べました。
それでもリプレイで観戦したくなる場合があります。それは「アツい試合」だった場合です。何がどうなればアツいかは人それぞれですが、間違いなく誰しもにアツさの基準があります。いくつか列挙してみます。
- リーグの離れた対戦で下剋上が起きた(下位の者が勝った)
- 上級者同士の対戦
- 初級者同士だが、逆転に次ぐ逆転の試合
- スタンと逆転が両方含まれる試合
- 過去の大会の成績上位者の試合
異論もあるでしょう。だからこそ「みんなで投票」するべきです。そのためには「全試合をリアルタイムで放送」しなければなりません。不可能ではない。即時が無理なら、せめて1ラウンドか1本終わるごとにリプレイデータを配布してストVとPS4で観戦できるようにすべきです。できることならYoutubeやtwitchに自動的に配信したほうがよいです。
運営側が「これがたぶん注目の試合ですよ!」と指定するのではなく、SNSの力で「アツさ」を決めるべきです。それがライブだと思う。
古い話ですが、バーチャロンにはライブカメラがありました。三国志大戦だってガンダムヴァーサスだって、ライブカメラはあります。その効果をインターネットに載せたら、きっとすごいことが起きます。
ただたくさん同時に配信しても探して見ることができなくなるだけです。だから「この試合はアツい!」という情報を集約して拡散する仕組みがなければなりません。アプローチはいくつか考えられます。体力の減り方の傾向を分析するだけでも、逆転・スタン・接戦・圧勝は簡単に見いだせます。
それにしても観戦の手段があまりにも"ない"。「試合内容をリアルタイムで公開しない」のはワザとそうしているのかもしれません。動画配信サイトやSNSを明示的に利用するのは、ビジネスとして非常に不利です。コストを支払うかもしれないし、拒否されたらすぐに困ってしまう。だからプレイヤーとユーザに任せてしまっているのかもしれません。
そのためにdiscordという場所を利用し、各自が参加状況を配信することを黙認し、配信状況を共有しやすくしたのかもしれません。それならそれで、明言してほしいところです。
「いまやってる試合アツい!」「見に行ったら終わってた…」「リプレイみた!すごい!」「この人の次の試合がみたい!どこのプールでやってるの?」「リンク貼った!もうすぐ始まるよ」「こっちのほうがすごい!」「マジで!」「マジだった…」というのがほしい。そういうツールないですかね、無料でチャットができる感じの…。
試合が終わったら、すぐ次の試合を始めてほしい
これはまぁ、当たり前というか。もちろんトーナメントの消化スピードがばらばらになってしまうから管理が煩雑になってしまいます。だがそれが何だ。それがライブだ。
「試合開始5分前になったら通知する」のは難しいでしょう。だからこそ「対戦相手の決定まであと1本となりました」と通知が来るのがアツい。ゲーム内でもdiscordでも通知は出せるはず。「もうすぐ相手が決まるぞ!」という高揚感。もっと心情を考えた仕組みにしてほしい。
discordの使い方が下手すぎる
discordによる運営からの連絡事項は次のようなものでした。
どう考えてもdiscordが必要ありません。理由は単純で、運営からの連絡を見てから何かすることが何もありませんでした。ようするに見なくてもよかった。
一番ひどかったのは「チェックインしてください」の件です。
- ストリートファイターVを起動し、
- メニューのCFNからトーナメントを選び、
- 事前にエントリーした大会が一番上に表示されているので、
- ○ボタンを押して参加者一覧が出たままにして、
- 開催時間までそのまま待ち続ける
のがチェックインという意味だとまったく説明してくれません。公式サイトのマニュアルを見ると、たしかにチェックインにおいて遷移する画面は実際のものです。ならばまず先に「時間までにチェックインしてください。操作方法は以下のリンクからマニュアルを参照してください」と通知すべきでしょう。
「チェックインしてください」が通じる相手には伝える必要がなく、通じない相手には何をするのか伝わらない。運営からのdiscord通知は、終始そういう内容でした。
当日のテキストチャットのオンライン人数のメモ。
ずっとオンラインの人が100人いて、トーナメントに合わせてdiscordを使った人が70人ぐらい。という印象。
つまり解説動画が必要だ
いまどきは文字のブログより動画で解説するのが主流です。だからそうすべきです。
- discordの導入方法とメールでの認証手順
- discordで運営が通知する様子
- 公式サイトへのログインと参加申込
- 参加に必要な情報の詳細(discordのタグや変更不可の地域設定など)
- 大会当日の流れ、時系列と項目列挙の両方で
- チェックインの方法とトーナメント振り分けの様子
- 試合と試合の合間にトーナメントを抜けて戻ってくる様子
- 不戦敗になる様子
- マニュアルにある各項目の動画(異議申し立てやリプレイ観戦メニューなど)
- プール優勝者が改めて決勝トーナメントにチェックインする様子
これらの解説動画へのリンクをdiscordで通知するべきです。参加者にとって便利だし、参加してみようか迷っている人が参加者になってくれるかもしれません。ライブ配信があるならもちろん「ライブ配信の鑑賞方法」も必要でしょう。
勝ったら褒めてほしい
プール決勝の確定時の演出はなかなかよいものでした。
シャシャシャキーンバババドーン(きらきらきら)
みたいなやつ。
でも決勝トーナメントが終わったときは何もありませんでした。スッ、と優勝者のマスが埋まって終わり。さすがに?
やっぱりラグい
ま、これは。もう、うん。スト6に期待します。
文句を言うのは期待の裏返し、ということで……。格ゲーさいこう!
おわり。